緑内障|茨木市白川のくぼた眼科 眼圧 視野検査

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緑内障というと、多くの患者さんが「白内障は治るけど」「緑内障は治らない、失明する」というイメージを持っているようです。

緑内障と診断を受けた時に理解しておくべきこと

緑内障とはどういった疾患なのか?
自分の緑内障はどのタイプなのか?
治療のために必要なことは?
治療薬にはどういったものがあるのか?どうやって経過観察していく必要があるのか?
その辺りの理解をすることです。

自覚的な視力低下という症状が少ないにも関わらず進行してしまう緑内障。40才以上の方なら20人~30人に1人が発症していると言われています。少しでもこのおはなしから、皆さまに緑内障に対する理解が深まればと思います。

緑内障は、「視神経変化・特徴的視野変化を有し、眼圧下降により進行を防止できる病気」である。とされています。ここでみなさんに知ってほしいことが「視野異常がある」ということです。

正常な視野 視野異常

視野というのは一般的に見える範囲を想像されるかと思うのですが、2つの「紅葉の写真」を見比べて下さい。見えている葉っぱの数が違うのに気がつきましたか?
初期の緑内障の視野異常は視野がかけているようには見えませんよね。感度の低下を起こしている部分もあたかも見えているように脳が判断してしまいます。眼科にて視野検査をしないと判らない異常が多いことを知っておいてください。

緑内障のタイプは大きくわけて以下の3タイプがあります。
開放隅角緑内障
閉塞隅角緑内障
その他の緑内障
(先天性緑内障、続発緑内障)
多くの患者さんは「開放型」です。
1つ覚えておいて頂きたいことがあります。閉塞隅角緑内障の方にはお薬に制限があります。
精神・神経系の作用のお薬(抗コリン作用のあるもの)、抗ヒスタミン作用のあるものなどです。開放隅角緑内障については、制限薬はありません。自分の緑内障のタイプが「開放隅角」なのか?「閉塞隅角」なのかは主治医から聞いておき覚えておきましょう。
治療のために必要なことは何なのか?
まずは眼圧を下げることです。

従来、眼圧は9-21mmHg程度が正常範囲であると考えられていました。しかし緑内障を発症するのは高眼圧の人だけではありません。低眼圧であっても緑内障を発症します。
最近の考え方は個人個人で自分の平均眼圧は違うものである。測定する日、測定する時間によっても変動することがわかっています。
それぞれの患者さんの平均眼圧をわれわれはベースラインとよんでいます。通常は時間帯をかえて3回程度眼圧測定をするとわかると言われています。

どの程度眼圧を下げればいいかという一般的な指針ですが下記の論文を利用して説明いたします。
Collaborative normal-tension glaucoma study group: Am j Ophthalmol,126(4):498-50-,1998

正常眼圧緑内障患者において、5年後に緑内障が進行しなかった患者は治療群で約80%、無治療群で約40%でした。
このお話しをいつも患者さんにするのですが、全く治療を受けなくても5年間経過して進行しない人も中にはいるのですが、治療をして眼圧を20-30%程度下げることができたら80%は進行しません。30%の眼圧下降を目標眼圧とするならば、治療前の眼圧(単位:mmHg)が20ならば14を目標眼圧にします。


眼圧を下げる治療薬には代表的なものは3種類あります。専門用語になりますが

1) βブロッカー 房水産生の抑制
2) PG製剤 房水流出の促進
3) CAI(炭酸脱水素酵素阻害剤) 房水産生の抑制


その他の機序もありますが

もしも、1つの点眼薬で眼圧を下げる効果が不十分な場合は、(1)+(2) (1)+(3) (2)+(3) (1)+(2)+(3)と組み合わせて使っていきます。
一般的に考えられているのは3種類の眼圧降下剤を使用しても十分な効果が得られない場合は、レーザー治療もしくは外科的手術が選択されます。

現在、最も多くの患者さんが使用されている点眼薬は(2)の点眼薬です。眼圧を下げる効果は一番強いとされています。しかし副作用で睫毛が伸びてしまうことや、まぶたが色素沈着(黒ずむ)こともあります。これらのお話しをして点眼薬の種類を患者さんと相談の上、選択するようにします。

通常は、2か月に1回程度の来院していただきます。
毎回、視力検査・眼圧検査・眼底検査を行います。使用している点眼の有効性と副作用の確認をします。
また、年に1回から2回程度視野検査を(「静的視野検査」「動的視野検査」)行い視野異常(緑内障の進行程度)を確認していきます。この辺りの検査の間隔は個々の患者さんによって多少変化します。診察室にて詳しく相談させて頂きます。