抗VEGF薬|茨木市白川のくぼた眼科加齢黄斑変性

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抗VEGF薬のおはなし

現在使用できる薬剤としては「ルセンティス」「アイリーア」「マクジェン」と3種類の薬剤が使用可能です。
薬剤によって適応症が異なるのですが「ルセンティス」を1例にとりますと
・浸出型加齢黄斑変性症
・網膜中心静脈閉塞による黄斑浮腫
・網膜静脈分枝閉塞症による黄斑浮腫
・近視性新生血管黄斑症
・糖尿病網膜症による黄斑浮腫
に適応があります。
どの病気も網膜の最も大切な中心部分黄斑部が障害されるため視力低下を起こしやすい病気です。



黄斑部のOCT画像

正常の黄斑部をOCTで確認すると下の写真のようになります。
中心窩と呼ばれる部分が凹んでいます。


では、加齢黄斑変性症の例を見てみましょう。
上の正常な眼底と比較すると黄斑部に淡い出血があるようにも見えますが、はっきりと病変を眼底写真だけではとらえることができません。


しかし、OCTの検査を行うと簡単に異常がわかります。


先ほど示した正常のOCT所見と違っていますね。新生血管とその周囲の網膜剥離が描出されています。上の写真は抗VEGF薬を投与前と投与後の写真です。真ん中の腫れがひいてきていることがわかります。
今までは、経過を自覚的な視力検査でみていましたが、他覚的な所見としてOCT検査が必須という時代になりました。

外来での抗VEGF薬の硝子体注射について

抗VEGF薬の硝子体注射は入院の必要はなく外来通院で可能です。

点眼麻酔(目薬で麻酔)をして実際の注射の時間は30秒程度で終了します。
しかし、眼球内に薬剤を注入するために「水晶体の損傷、網膜の損傷、出血、感染症」などの合併症の危険があるため適応についてはやはり慎重にすべきであると考えます。また当院では硝子体手術の経験もある医師が処置をしますのでご安心してうけて頂くことが可能です。

硝子体注射の様子(動画で紹介:Youtube動画・2分8秒)



診察時に使用している説明文書をダウンロードすることが可能です。